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悩める海外育ち(結論) - オージーか日本人か?
ちょっと連載化してしまった『悩める海外育ち』シリーズ(^^;)
今回が最終編なので、飽きずに最後まで聞いてやって下さい・・・!
予想以上に話が長引いているので、前回まで話してきた『海外生活における子供の語学教育』に関しての僕の意見をまとめたいと思います。
まずは英語と日本語、海外移住をした場合に子供に優先させるべきなのはどっちか?という議題。これは断然、日本語。
その理由ですが、
- 歳が幼い場合: 英語は勝手に覚える。
- 中高生の場合: 海外文化に馴染みきれない場合の帰国を想定して。
というのが僕の結論です。いくつか海外に暮らしている方の意見を引っ張ってきました↓
- 英語?日本語? - 気まぐれアメリカ育児日記
- 海外での子供の日本語教育 - MSN相談箱
- 海外で暮らす子供の日本語教育について - MSN相談箱
特に国際結婚をされてアメリカで育児をされていらっしゃる、しょこさんの『気まぐれアメリカ育児日記』にあった、 "・・・その中のひとつが 「読み聞かせ」。オリちゃんとJJには、英語か日本語か? という時点で自分の中で迷いがあって、そのままズルズル、気が付いたら子供が学校に通う年齢になっていた・・・なんて感じだったんだけど、うちみたいな家庭の場合、 両親はそれぞれ母国語で赤ちゃんに話しかける のが一番だそうで、夫婦や他の家族との会話はどちらでもいいとのこと" という言葉は印象的でした。
では、日本語のヒアリング(聞)・スピーキング(話)・リーディング(読)・ライティング(書)、それぞれをどうやって克服していくかという議題。
まずはヒアリングとスピーキング。
- 家での英語禁止。
- 日本語のビデオやDVD。
- 日本人の友達と積極的に付き合わせる。
続いてリーディング。ここはちょっと僕の意見を追加しますね。
- 活字の本よりマンガ。読みやすいので興味を失うことが無い。
- 教育教材よりもゲーム。同じく興味を失いにくいから。
- ビデオよりも日本語字幕付きのDVD。
- 日本語オンリーのコンピューター。特にインターネット。
そして最後の大難関、ライティング。
- 日本の通信教育に申し込んでみる。
(*本人にやる気が無い場合は逆効果になります) - Nintendo DS や iPhone のような、デジタル手書きソフトのあるメディアを優先的に使わせる。
(*これは、どうせ携帯ゲーム機や携帯電話を買え与えるのであれば、こちらの方が良いという意味です) - エムブイペンなどの手書きツールをキーボードの代わりに使わせる。
しかし、いずれにしろ第一回の記事にcherryさんがコメントして下さったように、「家庭環境がかなりのウエイトを占める」と思います。「本人も親も相当努力しないといけない」んですよね。
そして本日の最終議題は、第一回の冒頭で提示した「日本人にもオーストラリア人にも成り切れない俺らは一体何者だ?」 - すなわち、『文化』に関して。
前回は「インターネットやエムブイペンの類が発達していたならば、オンラインメディアや手書きの常習を通じて、より『日本人的』な意識を育てる事ができたのか?」という問いでしめくくりましたね。ようは、一体子供の頃からオーストラリアで育った僕の様な人間は、オージーなのか日本人なのか?という問題です。
では、率直に意見を言わせて貰います。
僕のたどり着いた答えは、どちらでもない、です。
これは恐らく、いくらインターネットやコンピューター技術が発達して、国と国との境界線がマスメディア上で取り払われたとしても変わらないでしょう。
いくら日本の文化を積極的に学び、パーフェクトな敬語を喋り、綺麗な漢字が書けたとしても、10代の一番多感な時期を日本の外で過ごしている以上は、一般的な日本人と同じ思考回路を持つのは無理なのではないかと思います。それは日本的考えが理解できないというわけではなく、思考の中に海外的な考え方が加わってしまうからです。
逆も然りです。いくら10代をオーストラリアで過ごしたとしても、オーストラリア的な考え方の中にも母国の感性が混じってきてしまう事で、通常のオージーとは違った考えが生まれてしまうんだと思います。
人の性格、人の個性、人それぞれでは?という言い方で片付けられそうなものですが、これは意外と埋まらない溝なんです。なので、僕ら海外っ子の思考回路をフルに理解できるのは、同じ境遇の海外っ子だけなんだと思います。
言ってみれば、母国を持たない『心理的ユダヤ民族』なんですね。強いて母国を述べろというのであれば、日本でもオーストラリアでもなく、その間にある『国際社会』そのものだと僕は答えるでしょう。
もちろん、この考え方そのものが人それぞれです。僕の周りを見渡す限り、大半の日本人は母国に帰って行きました。上に述べた意見は、主にこっちに残っている少数派の一致した見解です。
きっと日本へ行った多数派の連中にも、この逆に近い意見があるんだと思います。一人の親友は、「大和魂を育むための武者修行だ」と言って昨年日本へ渡りました。彼のように、あくまで日本人として、海外で培った経験や知識、考え方を活かそうという人も少なくないようです。
いずれにしろ、複数の国を股にかけるというのは、一見どこへ行ってもマイノリティー扱いされるという反面、圧倒的な強味だと僕は確信しています。
日本人の目線で物事を正面から見れると同時に、オーストラリア人としてその側面を常にうかがう事が出来るんですから。何より、『国際人』としてのもっと客観的な視点に立てるというのは、僕らマイノリティーにのみ許された特権だと思っています。
それがマジョリティーに属せ無い事と引き換えに得た特権だとしてもです。
テーマ : 日本語教育/異文化コミュニケーション - ジャンル : 学校・教育
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コメント
心理的ユダヤ人
No title
これからオーストラリアで日本人とイギリス人の子供の母親になりえる立場として、そして、移民の多いこの土地で保育士をやっている立場として、とても勉強になりました。
確かに良いとこどりですよw
生活ルーチンやいい加減さはオージーなんですが(^^;)
それこそ、日本人にもオージーにもはみ出し者がいるように、
自分もはみ出し者だと言ってしまえばそれが個性になると思うんですよね。
とりあえず、クイーンズランドばんざいですw
あゆみさん、こんにちは〜
旦那様はイギリス人だったんですね!
といっても、イギリス人もオージーもさほど変わらない?
と言ったら怒られそうですね(笑)
考え方は人それぞれですが、
こんな奴も居るんだと思っていただければ光栄です(><)
コメントありがとうございました〜。
尊敬!
うちのように5年契約と言う期限付きで来ていると、せっかく英語圏に住むというチャンスに恵まれたのだから英語を習得して帰ってほしいとあせってしまいます!!
うちの場合は反対に日本語のDVDなるべく見させないようにし、日本人のいない学校に行かせたりと、英語に触れる時間を増やしてきました。
その結果子供2人とも1年半くらいで英語には困らなくなりましたが(特に下の子は)日本語がっ!!!(>_<)「カタカナ忘れた!」とか言われるとガ〜ン!!
うちも通信教育(ベネッセ)してます。つきっきりで勉強教えるのはホントにエネルギーがいります・・・。あと、忍耐力も・・。
GC田舎っ子さんの文章力には、いつも感心しっぱなしだったのですが、幼い頃こちらに来られたと知り、さらにびっくり!本がお好きだったそうですが、やはり読書は大切なんですね。ご本人の努力ももちろんですが、ご両親もすばらしい!!大変ご苦労をされたことと思います。尊敬してしまいます。
期間限定ですか!
なるほど、それなら英語やらなきゃ損ですね!
日本帰ったらすぐに日本語オンリーになっちゃいますしね。
ちょっと日本語でヘマっても、すぐに取り戻せますよ!
そういえば、進研ゼミってベネッセに変わったんだった〜。懐かしいですw
ちなみに、通信教育は祖父母の配慮で、両親は無関係でした(笑)
というより・・・うちの親、全く努力してませんよ(TT)
「放任」がうちの唯一の教育方針だったので・・・(−−;)
おかげで、僕の発音はいつまでたってもジャパニーズイングリッシュ(笑)
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どっちなんだ!と悩むより 両方持っててお得 って感じでしょうか。
その人の感じ方によってこれは変わってくるとは思いますが どっちにも溶け込めないのではなくて 両方客観的に見られる という考え方 ものすごく前向きですね。